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執筆者の写真林好子

無垢と成熟


先週はブルース・ファートマン先生(アレクサンダーテクニーク教師)のワークショップにお手伝い(通訳&アシスタント)で参加してきました。

個人的に印象深いワークショップだったので、ちょっと紹介させていただきます。

ワークショップのサブタイトル(キャッチフレーズ)は「子どもの頃のキラキラ・ワクワクを取り戻す週末」

世代・年齢ということが一つのコンセプトとして挙げられていました。

私自身、歳を重ねることは、若かった頃に持ち合わせていたものを一つづつ失っていくような感じがして、

歳を重ねることに抵抗したり戦ったり、あるいは満足していないことが多かれ少なかれあります。

そして、今回のサブタイトルにあるような「子どもの頃のキラキラ・ワクワクを取り戻す」ためには

ちょっと頑張って今の自分を抜け出し幼少に戻る(はしゃぐ)みたいな感じがして、

年に一度の遠足や旅行に行くような非日常で特別なもの、という感覚がありました。

でも、講師のブルース先生から学んだことは、「innocence through maturity」 でした。

大人になった私たちの中に眠っている幼少の頃の身体性を呼び起こすことで、

あるいは、

年齢と共に成長しようとしている自分を邪魔している子どもらしさを捨てることで、

いまの年齢を楽しみ、これからの成長・成熟を助け喜びを与えてくれる、ということでした。

そして、今ある成熟さと幼少の時の無垢(無邪気さ)が一緒に存在できるんだよ、ということでした。

ブルース先生のハンズオン(ワーク)を通して、参加者の方が幼少の頃にもつ身体性を取り戻していくと

それぞれの年齢・世代ならではのキラキラ感が溢れ出してくる、そんな瞬間がたくさんみえました。

それは、大人になりながら(成熟しながら)、子供にかえっていくような(若返るような)二つの方向性が同時に起こっているように私にはみえました。

そして、幼少の頃の身体性を取り戻すことは若々しさをもたらしてくれるのですが、それは「自然であるがままの若々しさ」であって、

世間でいう「若返り」=「若作り」とは全く異なるものでした。

そして、そんな素敵な変化を眺めながら、歳をとるのも悪くないな、と思える私がいました。

イントロで、60代のブルース先生が自身の人生を振り返り、"身体は少しずつ年老いて、昔のようにできないことは沢山あるけど、今が一番良い世代"とキラキラしながらおっしゃっていたのが印象的でした。

ちなみに、ブルース先生がワークショップで言ってましたが、ブルース先生の先生であるマージョリー・バーストは70代の時にベリーダンスを習い始めたそうです。

とりあえずやってみたかったらしいです(笑)。

マージョリー先生もキラキラしてたんだろうなと思います★

ワークショップの前に、ワークショップで使うかもしれないから読んどいてとブルース先生から手渡された詩があります。

結局、ワークショップでは読まれなかったのですが、とても素敵な詩なので紹介させていただきます。

ブルース先生が書かれたものでブログでも紹介されています(https://peacefulbodyschool.com/2015/06/23/without-apology/)

Without Apology

Babies don’t interfere with themselves.

Babies don’t judge, correct, or evaluate themselves. They can’t make a mistake because they don’t know what it means to make a mistake. Babies can’t fail because they don’t know what it means to fail. Babies are moved to move. They don’t know why. What does why mean to them?

Babies want what they want. They are happy when they get it. What they don’t want, they don’t accept. They’re honest. Babies are unselfconscious, unabashed, and unpretentious.

We love them because we want to be like them.

Babies sit on the floor, effortlessly upright, delighted to see the world from a new perspective.

Babies stop eating when they are no longer hungry. They immediately throw up anything they don’t like.

A baby can scream for hours without straining their voice. Babies express strong emotions, and when the reason for doing so is gone, They stop, and forget about the whole thing. Babies cannot hold grudges. They don’t know what it means to hold a grudge.

Babies can spread out all their toes, even the little ones. Babies can put their feet in their mouth and they don’t care what anyone thinks about it.

Babies fall, over and over again, don’t care, don’t get hurt, and don’t take it personally. They just get up.

We love them because we want to be like them.

As babies, We did not identify ourselves as male or female, or even as human. We had no identity. We were uncoordinated, inarticulate, illiterate, uneducated, unskilled, and unsocial. Appearing completely selfish, we had no self. As we ceased being babies, gradually, we became more self-conscious. Coordinated, articulate, literate, learned, skilled, controlled, socialized and civilized. We assumed an identity, a false identity. We gained impressive skills, We lost, to a great degree, the inherent qualities we had as babies.

We yearn to become unself-conscious, unambiguous, uncomplicated. We long to unlearn, not to know, to surrender control. We no longer want to equate our self worth with our skills and accomplishments. We don’t want to be dictated by what others think of us. We want to be ourselves, without apology. We want to experience our innocence, through our maturity, to come around, full circle. We want to be able to play again.

We want to see the world, one more time, through the glistening eyes of an infant.


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