アレクサンダーテクニーク教師、理学療法士の林好子です。
ブログにお越しくださり、ありがとうございます。
先日、集中コースメンバー&その卒業生と、イベント企画として三十三間堂に行ってきました。
1000体の千手観音立像が並ぶ三十三間堂。
みんな似たり寄ったりなんですが、丁寧にみていくと身体の使い方、意識の使い方など、それぞれ微妙に違うんです。
皆で千体の仏像様を見ながら、より意識が外(世界)に広がっている仏像はどれか、逆に、より自分と繋がっている仏像はどれか探してみたり、グラウンディングの質がより高い仏像を見つけてみたり、身体のどこに緊張を抱えているか観察したりして遊んでいました。
そして、見慣れてくると、それぞれにキャラクターみたいなものや内側の状態(静まり具合など)が見えてきたりして、「この人は社長タイプよね」とか「この人と一緒に働きたい♡」とか「より静まっていて平穏な感じが好き」など様々な感想が聞かれました。
でもこれって面白くないですか。
だって、私たちが見ていたのは、人の手によって作られた仏像の身体なんです。
でも、その身体を通して、意識の使い方や心の静まり具合、時にキャラクター(性格)など、身体以外のものを感じ取っているのです。
私が身体性を大事にする理由がここにある気がします。
心の状態、世界や自分との繋がり方、性格や他者との関係性などは、精神的(心理的)なものと捉えられがちです。
そして、ついつい私たちは気持ちだけで乗り切ろうとか、心を強くしようとして心構えみたいなものを学び自分を変えようとします。
でも、精神(心)は精神(心)だけでは語れないもの(変えられないもの)なのだと思うのです。
身体を含めて心や自分自身を向き合うことで、より自分が望む自分の質が得られるのではないでしょうか。
そんなことを改めて実感した三十三間堂でした。
一見怪しい企画ですが、みんな熱心に、そして楽しんで参加してくれました。
そして、仏像が並ぶ約120mを進むのに、3時間以上が経過してました、笑。
共感できる仲間がいることに幸せを感じる今日この頃です。
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