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執筆者の写真林好子

普通のオバさんがたった2日でJボードに乗れるようになった理由


おはようございます。

アレクサンダーテクニーク教師、理学療法士の林好子です。



皆さん、ゴールデンウィーク、いかがでしたか?

私は仕事も遊びも満喫、とても充実した毎日を過ごしました。


久々の連休だったので3日間帰省したのですが、その際、姪っ子がやっていたJボードというものに興味を持ち、人生で初めてチャレンジしました。

Jボードは板の底に前後に2つのタイヤがついていて、そのタイヤがくねくね動きます。スケボーよりずっと難易度が高く、初めて乗った時は、両手を支えてもらってもグラグラで乗るのがやっとでした。





にも関わらず、アスリートでもない普通のオバさんである私が、たった2日、実質数時間の練習でJボードに乗れるようになったんです! 








すごくないですか? 我ながらまあまあ誇らしげです♪

動画を見た友人からは「(後ろ姿は)高校生かと思いました!」とコメントいただきました!←振り返ったらオバちゃんか!と残念がられるやつです、笑。



今日は、なぜアスリートでもない普通のオバさんが、短時間でJボードに乗れるようになったか、その理由をお話ししたいと思います。

Jボード以外にも何か習得する上で役に立つと思います!



結論から言うと、練習の仕方です。

 



私がアレクサンダーテクニーク教師として音楽家などの生徒さんに関わるとき、”無駄に練習してはいけない” ”戦略勝ちしましょう”ということをよく言います。

要は確実に上達するように練習の仕方にこだわりましょうということです。



今回、初チャレンジのJボードの練習をするときもこだわりました。

具体的にはこんな感じです。



こだわりその1:目標と期間を設定する

小学生にとっては簡単なJボードも、オバさんにとっては難しいJボード。

でも、私は最初から決めてました ”やるからには実家にいる3日間以内に乗れるようになる!”と。

練習してたらいつか乗れるようになるかも、という前提ではうまくいかないので、期間と目標を設定してスタートしました。



こだわりその2:数をこなすより、コツを掴む練習に徹する

がむしゃらに練習する、数をこなす、という選択肢はオバさんにはありません!(若くても同じですが)。数をこなす練習だと、オバさんの場合、乗れるようになる前に筋肉痛で動けなくなります、苦笑。

バランス機能は若い時と段違いなので、コツが掴めないと乗れないので、コツを掴むことに初日は徹しました。そのためにあえて両手を支えてもらい、安心して冷静に練習できる状況を作りました。もちろん身を守るためでもあります。



こだわりその3:うまく乗っている姪っ子にアドバイスを求める

前後縦に並んだ2つのタイヤはクネクネ動くようになっていて、Jボードというものが本来どうやって乗るものなのか分からなかったので、小学生の姪っ子にわかる範囲で教えてもらいました。

かえってきた答えは「後ろ足で動かす」でした。

小学生ゆえのシンプルな答えでしたが、私はボードの動きを見て両足で動かすと思い込んでいたのでとても参考になりました。



こだわりその4:乗り方だけでなく降り方を学ぶ

初日にJボードに乗った際に身の危険を感じたのは、バランスがボードの上で取れないからではなく、両足がボードに居着いていてバランスを崩した際に咄嗟に足が出る感じがしなかったからでした。これ、高齢者やパーキンソン病の方とかがそうなんですが、バランスを崩した際に足がさっと出ないがために転倒し、怪我しちゃうんですよね。なので、私が両手のサポートを外すタイミングは、バランスを崩した際に足がサッと出る感覚が得られるようになる時だと思いました。そして、乗り方だけでなく降り方を学びました。これも、小学生の姪っ子から教えてももらった「後ろではなく、前に降りる」というシンプルな指示に従い、何度か乗った状態から前にステップし自分でボードから飛び降りる練習をしました。



こだわりその5:自分がやっていることに気づく

自分の身体がやっていることに注意を向け、スイスイと乗りこなす姪っ子の動きとの違いを観察しました。いまここに力が入っている、重心がこうなるとこんな風に動く、コツを掴むために自分がやっていることと結果を照らし合わせていきました。


こだわりその6:タイヤにまで注意を広げる

縦に並ぶ二つのタイヤの上に乗らないといけないので、足が触れているボードではなく、その延長にあるタイヤに注意を広げるようにしました。そうすることでバランスのとる位置がわかり、左右のブレが減りました。



こだわりその7:上半身をリラックスさせ姿勢を整える

不安定になると緊張しやすいのが上半身。ついつい上半身を固めてバランスを取ろうとしてしまいますが、結果としてうまくいかないので、なるべく上半身に無駄な力が入らないようにし姿勢全体を整えることを心がけました。



こだわりその8:両手の支えの目的を変えていき、然るべきタイミングで支えを外す

初日は最初から最後まで両手を支えてもらいコツを掴むことに徹したのですが、私にとってこの両手の支えの目的は時間経過とともに変えていました。

最初は全くバランスが取れなかったので物理的に支えてもらう。そして不要にバランスを崩して恐怖心を抱かないようにする。恐怖心は身体の緊張を招くので。

バランスが向上していくにつれ、物理的なサポートを減らし、感覚入力を主としたサポートに変更。次に、支えられている両手、あるいは支えてくれている相手の手に集中する注意を、身体全体やボードに広げ、自分でバランスを取っている感覚に変えていく。

コツを掴み、過度に身体が緊張せず、バランスを崩しても転倒を回避できると感じれたとき、両手の支えを外しました。すると、外した時にはそこそこ乗れてました。その後は乗れるようになるではなく、乗った時のクオリティを高めることに目標をシフトしていきました。



こだわりその9:姪っ子の身体・動きを自分の身体に投影する

二日目の最初の練習でそこそこ手放しで乗れるようになったので、クオリティを高めるために、うまく乗っている姪っ子の動きを自分の身体に投影するイメージで乗るようにしました。

2日目は小学生の姪っ子だけでなく、さらに上手に乗りこなす高校生の姪っ子も来ていたので、彼女の動きの質をそのまま反映させる、そんなイメージで乗ると、ぎこちなさが薄れ、体もですが気持ちも少しリラックスして乗れるようになりました。



こんな感じで、練習方法をこだわってやっていくと、たった2日間、実質数時間の練習で動画のように乗れるようになったわけです。



ただ、一旦乗れるようになって調子になってやっていたら、バランスを崩し、勢いよく転倒し後頭部をアスファルトで打撲しちゃいました(苦笑)。油断大敵ですね^^;r

でも、そこでへこたれないのが私。動画はまさに転倒の直後にやった時のものです。

年甲斐もなくという感じではありますが、やると決めたらやる! 納得できるまでやる!というのも大事ですね、笑。






Jボードは正直、オバちゃん、オジちゃんにはまあまあ危険ですのでお勧めしませんが(笑)、何事も練習の仕方にこだわれば習得・上達を加速させてくれますので、ぜひ皆さんも練習方法にこだわっていってくださいね。




ちなみに、4月末まで、『身体の可能性を引き出して 上達を加速するための7日間メール講座」を配信していました。

今回の練習方法についても少し触れていますので、5月末まで配信を延長しますね。

音楽家やダンサー、武道家の方などはもちろんですが、それ以外の方にもお役にたつと思います。

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