今日は、社会を生き抜く(サバイバルする)ことと習慣の関係についてお話ししたいと思います。
アレクサンダーテクニークとはなんぞや?という問いに対する答えはいろいろですが、その一つが「習慣(癖)を手放すためのワーク」といえます。
では習慣とはなんでしょうか?
その定義は人によって多少異なるでしょうが、私はこんな風に表現します。
「習慣とは、無意識・無自覚のうちに学習され、繰り返し起こる反応」
私たちの動き・行為は、ヒト・コト・モノの刺激に対する反応といえます。
そして、習慣とは、刺激に対する反応の仕方がいつも同じパターンであるということです。
ちなみに、「反応」について、私は英語のReaction(リアクション)とResponse(レスポンス)を用いて説明することがあります。どちらも反応と訳すことができますが、その反応は異なります。
Reactionは、反射的な反応、反応の仕方に選択肢がない状態。
反応は刺激によって決定づけられていて、自分に主体性がないと捉えることができます。
ここでいう習慣です。
一方、Response(レスポンス)は、反応の仕方に選択肢があり、その都度状況に応じて異なります。刺激の中でも自身の主体性を失っていない状態ともいえます。
「反応」の代わりの言葉を使うとしたら「応答」です。
つまり、刺激に対して非習慣的で、応答できている場合の反応です。
違いをご理解いただけたでしょうか。
次に、「責任」という言葉を考えてみたいと思います。
英語で「責任」はResponsibilityです。Response(応答)とAbility(能力)が語源となっています。つまり、責任を取るとは、応答できる能力です。やってくる刺激に対して応答できる能力を持つことが、責任を果たすことであり、私たちが社会を生き抜くことにつながると言えます。
しかしながら、私たちはついつい刺激に対して無意識・無自覚に同じ反応を繰り返してしまいます。
苦手な人・コトに対していつも同じような反応をしてしまうことは日常的に経験されているのではないでしょうか(もちろん私もです💦)。また「~をしよう」と思った途端、いつもと同じ身体の使い方になってしまい、同じ失敗を繰り返したり、身体にストレスを与え続けているのではないでしょうか。
私たちの習慣の中には、自分を守るために身につけたものもあります。両親に可愛がられるため、周囲の人に褒めてもらうため(認めてもらうため)、なんとかその場を切り抜けるために取った反応かもしれません。そんな経験(成功体験)があるからこそ、自分のために(自分を守るために)その習慣をしてしまっていることがあるかもしれませんが、先に述べたように、いつも同じ反応をしていると社会を生き抜くことはかえって難しくなるかもしれません。そして、その習慣によって自分を苦しめてまうこともあります。
やってくる刺激に対して、目覚めた自分で自分の反応に気づいてみる。
刺激に対して反射的に反応せず、一呼吸おいて選択肢を見出してみる。
そしていつもと違う反応を選んでみる。
ぜひチャレンジしてみてください!
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<余談>
先日の合氣道の居残り稽古。自分の課題を克服するための良い練習方法が思い浮かびました。居残り稽古終了間近で十分試せませんでしたが、いつもと違う感じでできました! これから練習方法を検証しつつ、上達に向けてお稽古に励みたいと思います。
上達という結果も大事ですが、私にとっては結果に至るプロセスが最高に楽しい♪
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