昨年の12月から今年の3月までの4ヶ月間、アレクサンダー・テクニークの師匠の一人ブルース・ファートマンのワークショップや個人レッスンに通訳&アシスタントとして参加し、学びの深い充実した時間を過ごすことができました。
彼がワークショップや個人レッスンで教える内容やスキルはアレクサンダー教師としてとても魅力的で勉強になるのですが、それ以上に彼の学び続ける姿勢、創造し続ける姿勢、そしてチャレンジし続ける姿勢に刺激をもらいます。
彼は何十年と教師として教え続けてきた中で、確実にうまくいくというティーチングのお道具(内容)を数多く持ち合わせていますが、そこに留まろうとしません。
新たなティーチングスタイルあるいは内容を創造しては試し、試して学び、学んだことから工夫を加え、そして発展させていく、そんなことを繰り返していきます。
時にはワークショップの朝になって突然やってきた閃きをワークショップ開始までの時間に(たいてい1〜2時間しかありませんが)ノートにまとめあげトライする、そんなこともあります。
そんな時はワークショップで何が起こるか、どんな反応が返ってくるか彼自身わかりません。完全に未知です。
でも彼はその未知を怖れることなく、ある種楽しんでいるかのように見えます。
難しい状況に出会っても、ただその瞬間瞬間にいて観察し反応(対応)し解決の糸口をみつけていく、アレクサンダー・テクニークでいうところのReadinessでいる、そんな姿勢をみせてくれます。
そんな師匠ブルースからもらったメッセージで印象的だったのは
「アーティストで居続けなさい」
でした。
私がワークショップで講師を務め終えた後、あーすれば良かった、こーすれば良かったと悔やんでいた時にもらったメッセージです。
ブルースから、アーティストは一つの作品が終わればそこにしがみつくことなく、また次に表現したいものを表現(創造)する、そんなことを言われました。
それは、いつも新しいものをクリエートしなさいということではなく、後悔や過去にしばられることなく、また怖れることなく、今自分がやりたいこと、伝えたいこと、チャレンジしたいことをやり続けなさい(実行しなさい)、前に進みなさい、という意味合いだったように思います。
過去を無視するわけではなく、学んだことを踏まえ、今表現したいことを表現しつづけるアーティスト、そして、彼のように新しいことを創造しチャレンジし続けるそんな教師になれたらいいなと思います。
もう一人の師匠、ロビンから言われた「難しい経験をいっぱいしなさい」というメッセージも含め(→ブログに書いてます。「師匠からのメッセージ」)
二人の師匠からはたくさん勇気付けられていることを実感しています。
そして、彼らの言葉のメッセージが深く私に届いて来るのは、彼ら自身がそれを実行し、その姿勢をみせてくれているからだと思います。
たくさんの勇気付けに感謝します。
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