top of page
執筆者の写真林好子

課題との向き合い方の習慣


ブログにお越しくださりありがとうございます。



今日はメルマガで配信した課題との向き合い方の習慣について、ブログでもご紹介したいと思います。

仕事や日常生活、動きの上達、いろんなところに応用できるアイデアかと思いますので、ご興味がある方はお読みください。



お一人の生徒さんが自身の悩みについて、「自分の悪いところを見つけてはダメ出しばかりしてしまう…。自分のことが好きになれない…」と語ってくださいました。



その話を聞きながら、かつての自分もそうだったな~と自身のことを振り返ると同時に、今はちょっと違うな…と思える自分もいて、改めてこの点に関して、自分なりに考えてみました。



以前の私は、ここができていない、こういうところがダメ…と悪いところを見つけては自分にダメ出しばかりしていました。

そんな状態なので自分のことを好きになれず、というか嫌いで、自分のことすら好きになれない自分に嫌気がさして凹んでいました。



今はどうかと言われると、もちろん、自分のここが好きじゃない、こんな風だったら良いのに…とか思うことはありますが、かつてのように自分のことが好きとか嫌いということにあまり焦点があたっていない気がしています。

というのも、この根本的な問題は、私の課題に対する見方・向き合い方にあったように思うのです。



課題(問題)を壁に例えると、以前の私は自身の前にそびえ立つ壁だけを見て、その壁に圧倒されていました。自分にはこんな高い壁がある、ただそれを認識して凹んでしまっていました。



一方今は、壁(課題)が見つかると、壁の向こう側と壁の越え方に意識が向く自分がいます。特に合氣道のお稽古やレッスンでは、自然と問題解決(壁の越え方)に意識が向きます。



合氣道でうまく技ができないと、どうやったらできるようになるんだろうか? どんな風に練習したら良いんだろうか?と試行錯誤が始まります。上手くできないこと自体に凹んでいる暇なんてありません。試行錯誤に夢中になり、そのプロセスを楽しんでいる私がいます。



またレッスンでは、課題を深刻に話す生徒さんに対して、(生徒さんが課題を克服して)壁の向こう側に行くという前提に立っている自分がいます。長年の習慣を変えていくことは簡単なことではありませんし、時に時間を要することもありますが、それでも壁の向こう側に行けないはずがないと思っている自分がいるんですね。そして、自身が持つ知識や技術、経験、想像力を総動員して、どうやったら壁の向こう側に行けるか、壁の越え方にエネルギーが注がれます。



ただ、レッスンに来られる生徒さんの中には、長年苦しんだこともあり、壁を見ることが習慣化していて、壁の向こう側を描くことができなくなっている人がいます。練習してもどうせ上手くならない、自分には才能がない、長年の不調は絶対治らない…といったように、その壁を自身でより高くしている、そんな風に感じることもあります。かつての私もそうでしたし、今もそういった面が顔を出すことがあるので気持ちはよくわかりますが、そうなると壁の越え方に意識が向きませんし、越えられる壁も越えられません。




自身の課題を見て理解することは大切です。ただそれは課題を克服する最初のステップに過ぎません。そして、課題を見て凹むこと自体は、課題の克服にほとんど助けにならないのではないでしょうか。




課題を克服(問題を解決していく)力がある人は、壁は認識しつつ、壁の向こう側と、壁の越え方も見ています。壁の向こう側を描くことで自身の方向性を定め、モチベーションを高める。そして、どうやったら壁の向こう側に行けるのか、そこに思考を巡らし、持っている知識や技術、想像力を総動員し、試行錯誤する。そうすることで課題をクリアしたり、楽しんで課題と向き合うことができるのではないでしょうか。



そして、もう一つ私が思うことは、この課題(問題)の向き合い方自体が習慣(癖)なのではないかということです。



壁だけを見て凹んでしまっている人の中には、自分はネガティブな性格だと思い込んでおられる方がいますが(かつての私がそうでしたが)、単に課題との向き合い方における習慣(癖)なのではないかと思うのです。



ダメ出しが助けになっていないことが分かっていてもついついやってしまう。それは、いつも通りの自分であることに、あるレベルで安心感を感じてしまうからかもしれません。ただこれもまた習慣(癖)の罠ですので、ここは自分の意志で「ちょっと待てよ」と立ち止まることが大切です。



私もいまだに目の前の課題(問題)について考えていると視野が狭まり、「自分には無理だー」と壁に圧倒されそうになることがありますが、「無理と思っているうちは絶対無理だ!クリエーティブになればなんか解決法があるんじゃないの?」と立ち止まることが増えました。そして、小さな脱習慣とそれに伴ってやってくる小さな成功体験の積み重ねで、以前より壁の向こう側や壁の越え方に意識が向きやすくなった気がします。




脱習慣は習慣に気づくことから始まりますので、自分がどのように課題と向き合っているか、壁・壁の向こう側・壁の越え方のどこに意識が向いているのかに注意を向けると良いかもしれません。本当に煮詰まった時は、自分の課題(壁)、理想の未来(壁の向こう側)、解決策(壁の越え方)をそれぞれ紙に書き出してみるのもいいかもしれません。そして、壁ばかり見ている自分に気づいたら、そんな自分に待ったをかけて、壁の向こう側を想像してみたり、壁の越え方に焦点をずらしてみてください。壁が高すぎて圧倒されている方は、課題を分割し小さなステップにして、一つずつ乗り越えるのも良いのではないでしょうか。




私もまだまだ問題解決能力が高いとは言えませんが、日々脱習慣をしながら、これからも一歩ずつ成長していきたいなと思います。




・・・・・・・・・・・・・・・・

<メルマガ配信中!>

暮らしを豊かにする「身体(じぶん)の使い方」や、レッスンの先行案内等、無料配信しています。

登録はこちらから







最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page